日本流行丼大賞

後援:農林水産省

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結果発表!!

とろろかけ丼

とろろかけ丼

●グランプリの選考経緯

一般からの公募により集まった候補丼と、「うなぎ_STYLE」編集部が選んだ候補丼は5品挙げられた。それぞれ選考指標で点数化を行ったところ、上位3つに関しては点数は僅差であった。3品の中からグランプリを選ぶことは直ぐに決まり、選考委員全員が意見を延べ、「健康に良い食材で、肉や野菜とも合わせて食べられる」「ヘルシーで、女性でも気軽に頼める」という評価があり、「自然薯は日本特有の食材で、とろろご飯とは違う新しい消費の仕方では」という意見も出た。
議論を経て、社会性・独創性・時代性・将来性を鑑みて、選考委員の満場一致で「とろろかけ丼」を今年のグランプリとし、僅差であった「十勝豚丼」と「から揚げ丼」をそれぞれ金賞として。

<グランプリトロフィー授与先>
自然薯とろろ丼専門店『黒十ヤ(こくとうや)』株式会社ポトマック
https://www.potomak.co.jp/shop/10328/

日本流行丼大賞

十勝豚丼

十勝豚丼

から揚げ丼

●金賞の選考経緯

「十勝豚丼」に関しては、厚めに切った豚肉を鰻の蒲焼と同じ甘辛い醤油味にして炭火等の直火で焼くという独創性、発祥地の北海道だけでなく全国に「十勝豚丼(帯広豚丼・十勝帯広豚丼とも)」と銘打った専門店が出てきたり、コンビニの弁当にも登場したという社会性を評価した。
から揚げは2019年頃から持ち帰り専門店が全国で急激に増えだした。従来、から揚げは定食としては存在していたが、から揚げを店内でも食べさせる専門店で「から揚げ丼」が提供され、今年に入って大手牛丼チェーンでも「から揚げ丼」が登場したり、コンビニでも発売されたりと、知名性や話題性は高かった。選考指標の点数はほぼ同じであったことから、この2つの丼を金賞とすることにした。

<金賞トロフィー授与先>

「十勝豚丼」一般社団法人 帯広観光コンベンション協会
http://test.obikan.jp

「から揚げ丼」から好し(すかいらーくグループ)
https://www.skylark.co.jp/karayoshi/

日本流行丼大賞

ガパオライス

ガパオライス

キッチンカーうな丼

キッチンカーうな丼

●特別賞の選考経緯

今年も日本では全国で緊急事態宣言が敷かれ、飲食店内での食事も制限されたことでデリバリーやテイクアウトの丼に関心が高まった。その中でタイ料理の「ガパオライス」は肉と卵に野菜も盛り付けた丼として、また和食の丼にはないスパイシーさが受けて専門店も各地に登場した。海外旅行にも行けない状況で、在宅勤務が続く人々に、味覚に刺激を与え、海外旅行への想いを募らせる時代性を評価して、リモートワーク賞とした。
昨年からのコロナ堝の状況で、キッチンカーでの出店が増え、様々な場所に見返るようになったのも時代性を表している。キッチンカーではご飯とおかずを分けるよりも一緒に盛り付ける丼は定番であるが、うな丼に関しては鰻を焼く難しさ等もあり店舗でしか食べられ無かったが、昨年から今年にかけてはうな丼チェーンや飲食店でも「キッチンカーうな丼」が登場したことは、丼業態としては未来に向けた挑戦であり将来性を込めてチャレンジ賞にした。

<話題賞トロフィー授与先>
「ガパオライス」わたしのガパオ(株式会社Seldish、東京・中野坂上)
https://watashino-gapao.seldish.jp

「キッチンカーうな丼」うなぎ料理店わたべ(東京・春日)
http://www.unagiyawatabe.com

昨年からスタートした『日本流行丼大賞』は、時代を彩った丼を記録すべく、選考基準を設け、 専門家による選考委員会でその時々に人びとの支持を集めた丼を記録・表彰しています。
2回目を迎える今年から、皆さまの丼についての心温まる思い出や切ないストーリーを「私の自慢丼」として募集し、選考委員会による厳正なる審査の結果、グランプリ1作品と特別賞2作品を決定いたしました。それぞれの作品で登場した丼の名前と、選考委員会が考えた受賞名を合わせて発表致します。

「ひみつ丼」食べてみたいで賞

井澤 明美(東京都)

我が家には「ひみつ丼」なるメニューがある。子ども達が小さい頃にある雑誌に載っていたものが、いつの間にか定番化したものだ。細かく刻んだイカと茹でたほうれん草をきざみ、甘辛く味をつける。煮えばなに揚げ玉をさっと投入。煮汁を吸いきる前にご飯に盛り付けサクっと食べる。甘辛の汁を吸った揚げ玉がいい仕事をしてたちまち丼は、からになる。
一度イカをたっぷり入れて贅沢にと思ったのだが、これはあくまでも揚げ玉が主役の丼だった。このネーミングは「何が入っているかは秘密」からきていたものらしいが、我が家の娘は一般的な丼メニューだと思いこんでいたらしい。
授業で好きな丼の話が出たときに、「ひみつ丼」と言って誰にも分かってもらえなかったと帰ってきて話してくれた。よくある笑い話なのだが、今でも里帰りして何が食べたいか?と聞けば「ひみつ丼かなぁ」と言う。そしてその横には丼を待つ小さな手が、スプーンをもって待っている。

「たかよし丼」ひ孫たちに引き継ぎま賞

井勢 幸則(埼玉県)

もう40年以上前になります。休みの日に祖父がよく作ってくれた、白飯の上に刻んだキャベツをいっぱいのせ、マヨネーズをうにうにとぶっかけ、醤油、酒、みりん、砂糖で甘辛く炒めた豚コマをのせた「たかよし丼」。
鳥取の兼業農家に生まれた私たち孫3人を、それはそれは可愛がってくれた祖父。中学にあがるまでいっしょの布団で寝ていたくらい祖父に懐いていた私は、両親が仕事でいないときに、さっと作ってくれたこの丼が大好物でした。生姜焼きでもない、焼き肉のタレ味でもないこの味を出してくれるお店は、残念ながらありません。だから自分で作る。
今では息子たちに「お父さん、今日のお昼はたかよし丼食べたい!」って言われることも。そんなときは、「おじいちゃん、我が家の味としてひ孫たちにもこの味を引き継ぐよ」と心の中で亡き祖父を思いながら豚肉を炒めています。ちなみに「たかよし丼」は、祖父の名前にちなんだ私だけのオリジナル名です(笑)。

「野菜天ぷら甘辛丼」100歳の母に食べてもらいま賞

津久間 さよ子(埼玉県)

私が育った長野の田舎での50年ほど前のことです。田舎のご馳走は自給自足で栽培した野菜が主なおかずでした。中でも天ぷらは大変なご馳走で、母が夕方天ぷらの用意をする姿、そして漂う天ぷらの匂いも大変なご馳走でした。薩摩芋、茄子、ごぼうのかき揚げ、その他はありません。その日は揚げたてにお醤油をつけご飯と一緒に熱々で食べました。
天ぷらはどっさりと翌日用もたくさん作ってくれました。今思えばなんて質素な天ぷら。しかし当時の私には大変なご馳走。翌日の天ぷらが甘辛く煮付けられ、丼にしたり、お弁当に入れてくれました。甘辛いたれにつけられた天ぷらがご飯の上に載せられると、汁がご飯に染み込みその味は何とも言えない味です。
母は来年100歳。記憶も薄れつつある中で当時美味しかった「野菜の天ぷら甘辛丼」も添えて100歳の誕生日に届けたいと思います。いままでありがとう。

※「私の自慢丼」受賞者には実行委員会より賞品が贈られます。

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トロフィー授与(郵送) グランプリ賞「とろろかけ丼」黒十ヤ(株式会社ポトマック)
トロフィー授与(郵送) グランプリ賞「とろろかけ丼」黒十ヤ(株式会社ポトマック)
トロフィー授与(郵送) 金賞「十勝豚丼」一般社団法人帯広観光コンベンション協会
トロフィー授与(郵送) 金賞「十勝豚丼」一般社団法人帯広観光コンベンション協会
トロフィー授与式 金賞「唐揚げ丼」から好し(すかいらーくグループ)
トロフィー授与式 金賞「唐揚げ丼」から好し(すかいらーくグループ)
トロフィー授与式 特別賞「キッチンカーうな丼」東京春日の鰻料理店「わたべ」
トロフィー授与式 特別賞「キッチンカーうな丼」東京春日の鰻料理店「わたべ」
トロフィー授与式 特別賞「ガパオライス」東京中野区のタイムシェアリング店「わたしのガパオ」
トロフィー授与式 特別賞「ガパオライス」東京中野区のタイムシェアリング店「わたしのガパオ」
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●今年の「候補丼」選考の背景と総評

今年度は「私の流行丼」として一般応募で、今年の流行丼を挙げてもらったが、応募くださったすべての方々と、本賞に協力いただいた各位に、まずは心より感謝申しあげたい。一般応募で挙がった「私の流行丼」にはグランプリや金賞に選んだ丼も含まれており、消費者の目からも丼にも流行があることを認識して頂けていたことを選考委員一同、嬉しく思いました。

さて昨年春から続く新型コロナウィルスの蔓延によって、今年もライフスタイル全般において制約の多い日々が続きました。社会生活に制限が付いても、人々は毎日食事をしていくことには変わりは無く、外食の機会や回数が減った分、デリバリーやテイクアウト(持ち帰り)という方法で、閉じこもりがちな生活の中での楽しみでもある食事を味わおうという傾向があったと思われます。

旅行やイベントへの参加がなくなり、多くの人との会食もなくなった分、丼のように一人で食べる食事は少しお金がかかってもボリュームのあるものや、健康に良いものを選択したいという願望が生まれていたのではないだろうか。その点ではグランプリや金賞に選ばれている丼は、健康やボリュームという期待に添ったメニューであったと考えています。
また、特別賞に選ばれた丼は、調理形態や販売方法で、ポストコロナ時代を見据えた飲食の在り方を提示しており、今後の丼文化の広がりに新しい糸口が見える様な気がしています。

昨年は日本各地で新しく作られた地域の名物丼が、候補に挙がってこなくて残念であったが、今年は北海道の地域丼である「十勝豚丼」が候補に挙がった。日本各地それぞれの食材や調味料に地域性を生かした食文化を一つの器で表現出来るのが「丼」の強みであると思うので、来年以降も地域の名物丼には注目していきたい。

日本流行丼大賞2021
選考委員会 一同

最終選考会の様子

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●『日本流行丼(りゅうこうどん)大賞』設立の趣旨

丼(どんぶり)は江戸時代に誕生して以来、地場の食材を使う庶民のソウルフードであり、今でも多くの人々の嗜好を満足させる大衆の味である。

外食や中食で丼は、気軽に食べられ、価格も高くないことから、どの販売形態でも購入可能であり、その時々の社会情勢による流行に影響を受けやすい食事だと言える。流行の影響を受けやすい食事であることは、時代の変革に敏感に丼は反映され、場合によっては消えていく可能性も秘めている。

鰻と丼の情報発信サイト『うなぎ_STYLE』では日本が誇る食文化を次世代に継承し、世界に広めるために、時代を彩った丼を記録していく重要性を感じ、選考基準を設け、専門家による選考委員会で、その時々に人々の支持を集めた丼を『日本流行丼大賞』として毎年記録し、表彰していくことにした。

●選考委員会の選考基準と選考委員

■日本流行丼大賞2021の≪選考方針≫
  1. 今年注目が集まった丼、ブレイクした丼
  2. 時代や社会の動向によって生み出された丼
  3. 特徴的な美味しさや斬新な発想で構成され、安心安全で健康的な丼
  4. 人々に愛され、歴史に残す価値があり、世界に広めたい丼
■選考基準(指標)
  • 知名性・浸透度(Popularity) どれだけ日本で浸透しているか、幅広い世代に支持されているか
  • 社会性・販売度(Sociality) 個人飲食店、チェーン店、コンビニなど多彩な方法で販売されているか
  • 話題性・ニュース頻度(Topicality) メディアやSNSで幅広く取り上げられたか
  • 独創性・創意度(Originality・Uniqueness) 従来の丼と比べて、料理としての独自性がどれだけあるか
  • 時代性・適時性(Timeliness) 2021年を代表する丼としての時代性や適時性がどれだけあるか
  • 将来性・期待度(Promising) 2022年以後も味の面や健康面で知られ、定着する必要があるか
※最終選考委員会ではそれぞれの指標を数値化した選考指標を準備、検討の参考資料とした

■選考委員会

□選考委員長:中西 純一(『うなぎ_STYLE』編集長):丼のトレンド

<プロフィール>

日本初の鰻と丼の情報発信サイト『うなぎ_STYLE』を立ちあげ、編集長に就任。中国に留学時代に食ビジネスのグローバル化を目の当たりにして、帰国後は作家・TVディレクターとしてアジアの食のトレンドを追いかけながら、食文化の研究も行う。著書に『エイジアンデザート』(3Aネットワーク社,1999年)『本当に美味しい中国料理が食べたい』(NTT出版,2005年)、共著に『活きている文化遺産デルゲパルカン』(明石書店,2003年)等がある。

現在は鰻と丼を主軸にした飲食ビジネスの発展に寄与するべく取材を行いながら、業界の応援団として企画・提案を行っている。

https://bgi-japan.co.jp/company/staff/

関谷 剛(東京大学未来ビジョン研究センター ライフスタイル研究ユニット
客員准教授・医師);新生活様式の研究

<プロフィール>

信州大学医学部を卒業後、東京大学附属病院、国立国際医療研究センター等に勤務。その後、東京大学大学院医学系研究科アレルギーリウマチ学に入学し、免疫アレルギーや予防医学を研究、医学博士を取得。産業医、労働衛生コンサルタント、独)医薬品医療機器総合機構の専門委員や厚生労働省委託事業の経験もある。
現在は埼玉医科大学や東京大学未来ビジョン研究センター ライフスタイル研究ユニットの客員准教授等で勤務している。

https://ifi.u-tokyo.ac.jp/people/sekiya-takashi/

□辻 幸一郎(辻安全食品(株)代表取締役社長、健康食文化協会代表理事)
;食の安全、日常食のトレンド

<プロフィール>

多くの医師の協力を得てアレルギー対応食品の開発を長年手がけ、全国の病院や保育園、大手航空会社の国際線機内食を提供している辻安全食品株式会社の社長。
「アレルギー体質は変化の激しい現代社会の生活環境に敏感に反応出来る素晴らしい能力だ!」という信念のもと、講演を精力的に行い、全国でアレルギーや発達障害の子供達の支援も行っている。
健康医療コーディネーター、内閣府食品安全モニターでもある。

https://tsuji-a.com

□吉田 美津江(株式会社フライメディア代表取締役)
;日本を含むアジアのメディア情報とトレンド全般

<プロフィール>

中華圏の映像コーディネート及びリサーチ、タレントマネージメント、ライブ動画配信などを行い、年間400本以上の番組に関わっている株式会社フライメディアの代表取締役。
20年年来、メディア視点で中華圏と関わり続け、中華圏の流行や人物、おもしろ動画、映像ビジネスなどに精通している。
プライベートでは、コーチング認定資格を取得し、コーチンングセッションも行っている。趣味はランニング、ヨガ、旅行など。

https://flymedia.co.jp/

□須江 剛行(東京新聞 広告局長)
;メディアトレンド

<プロフィール>

名古屋市出身で大学卒業後、中日新聞社に入社、名古屋本社で広告局に配属された後、新聞広告の世界で社会を見つめる。
国内の主要企業の新商品や新サービスの発表やリリースに長く携わり、広告の視点から流行やトレンドに関わってきた。
名古屋グルメにも詳しく、名古屋の有名うな丼店は全て食べ歩いている。令和2年6月より東京本社広告局長に就任、ポストコロナ時代のトレンドと新聞メディアの新しい役割構築に邁進している。

『日本流行丼大賞2021』実行委員会

▷主催:うなぎ_STYLE編集部、東京新聞

後援:農林水産省

【本件に関する問い合わせ先】

株式会社BGI JAPAN 文化事業部 『うなぎ_STYLE』編集部:中西、戸田
〒101-0065 東京都千代田区西神田2-3-7
E-mail:unagi-infounagi-style.com
会社HP:https://bgi-japan.co.jp
『うなぎ_STYLE』HP: https://unagi-style.com